長崎の秋を彩る「長崎くんち」の開幕を前に、創業明治43年の老舗古書店「大正堂書店」でいま一番売れているのが赤本です。
長崎くんちプログラム・通称「赤本(300円・税込)」は、その年の踊町や出演者、奉納スケジュールが記された冊子です。四代目店主の唐島史徳さんによると、10月3日の「庭見世」で出演者にお祝い(御花)を贈る際、誰が出ているかを確認するために欠かせない必需品だといいます。くんちの時期は店内随一の人気となっています。
唐島さん自身も今回で7回目の出演を迎え、「くんちと一緒に生きてきた」と語ります。店主の町では昭和27年に「寳船」を造り、七福神を乗せて奉納するスタイルが定着しました。「祖父、父、私、そして今回は息子も関わっています。代々受け継ぎ伝えていくことが大事」と伝統を受け継ぐ強い思いを教えてくれました。
「くんちが終わるとシャギリの空耳がすごい。電車のブレーキ音がシャギリに聞こえたことがある」と笑う店主。古書店の店先には、親から子へと脈々と受け継がれる温かな長崎くんちへの情熱が息づいていました。
大正堂書店
長崎市鍛冶屋町3-12
(営業時間)10:30〜17:30
(定休日)なし
(駐車場)なし
(電話番号)095-823-2346