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長崎県内3、4例目の新型コロナ感染 佐世保と諫早

2020年04月01日

1日、佐世保市と諫早市で新型コロナウイルスの感染者が相次いで確認されました。県内の感染者は4人となりました。感染が確認されたのは佐世保市に住む70代の無職の男性と諫早市に住む医療職の60代の女性です。2人とも海外渡航歴はありません。佐世保市の男性は3月20日から25日まで東京に住む親族が帰省し、自家用車で空港の送迎をしました。親族が東京に帰った翌日38度の発熱や倦怠感があり、29日に帰国者・接触者相談センターに相談。紹介された急病診療所で薬を処方されたものの26日から38度以下に下がらず、31日は39度まで上がり入院しました。4月1日未明、PCR検査で陽性と判明しました。肺気腫の持病があり市内の感染症指定医療機関で治療を続けています。男性は21日に墓参りや日用品の買い物、23日にも買い物や、飲食店で食事、ドライブをしていました。佐世保市民からは不安の声が聞かれました。濃厚接触者の同居する60代の妻と30代の長男、薬剤師、医師、看護師と東京に帰った親族も含めPCR検査を行います。また諫早市の医療職の60代女性は3月21日と22日に友人3人と自家用車で県外に外出し26日に発熱、悪寒の症状が出ました。31日は咳や全身に倦怠感も現れたため、帰国者・接触者相談外来を受診し4月1日、PCR検査を受け「陽性」と判明しました。患者と接する職業ではないということです。県は「新年度となり人の往来も増えるためいつどこでクラスターが発生してもおかしくない」として手洗いや不要不急の外出を控えるなど感染拡大を防ぐ対策を呼び掛けています。佐世保市の隣の波佐見町の陶器まつり協会は、毎年ゴールデンウィークに開く「波佐見陶器まつり」の延期を発表しました。祭りは毎年およそ30万人が訪れる県内最大の陶器祭りで、延期は今年で62回の歴史上初めてです。協会は年度内の開催を目指すとしています。