ローマ・カトリック教会の新たな教皇に選ばれたレオ14世は、「対話を通じて橋を築こう」と平和への思いを語りました。
2008年には長崎を訪れ、信者らと共に巡礼を行っていました。
レオ14世:
「互いに対話と出会いを通じて橋を築き、世界中の人々が1つの民として常に平和のうちに結ばれるよう助け合いましょう。フランシスコ前教皇に感謝を」
サンピエトロ大聖堂のバルコニーに登場したアメリカ出身の初の教皇レオ14世。第一次トランプ政権の移民政策などに対するフランシスコ前教皇の「壁ではなく橋を築こう」というメッセージを引用し、対話の重要性を訴えました。
また、「常に平和と慈善を求め、特に苦しむ人々に寄り添いたい」と抱負を語りました。
新教皇誕生にカトリック長崎大司教区の中村倫明大司教が喜びを語りました。
中村倫明大司教:
「まずは教皇様が誕生なされてうれしい、空位の時期が短かったがありましたので」
初めてアメリカ出身の教皇が誕生したことに期待を寄せています。
中村倫明大司教:
「平和とか核兵器の問題がある中で、アメリカから(教皇が選ばれた)ことを考える時に、もう一歩今の状態、危機の状態、不安の状態を一歩越えて、新しい歩み、平和に向かって歩むことができる…そういうものが見えるような…そんな気もしますね」
新教皇は聖アウグスチノ修道会の出身で、修道会の総長として2008年、長崎市で行われたカトリックの宗教行事「列福式」に参加しました。修道会の日本の本部であるカトリック城山教会を訪れ敷地内の修道院に宿泊。会員らと共に長崎市外海地区の巡礼にも参加しました。
カトリック城山教会・遠山満主任司祭:
「身近な人、馴染みの人が教皇に選ばれて、驚いております。非常に穏やかな…人柄ですね、穏やかな方だなと、そして非常にとっつきやすい、そういうイメージを私は持ちました」
遠山主任司祭はこの時、新教皇と共に長崎市内での巡礼に参加していました。
遠山満主任司祭:
「次兵衛岩という山奥にある次兵衛様が潜伏していた場所があるんですね。そこにも行ったんです私たち。すごく彼は喜んでいたと思います。教皇レオ13世が社会正義を強調した方でしたからそういう路線を歩んでくださるのではないかと思います」