「9の日」の9日、被爆者が、同じく長崎で被爆した外国人の遺族と共に核兵器のない平和な世界を願い、平和公園で「長崎の鐘」を鳴らしました。
県被爆者手帳友の会などでつくる「長崎の鐘を鳴奏会」が、2008年から毎月9日、原爆が炸裂した午前11時2分に「長崎の鐘」を雨の日でも鳴らし続けてきました。
9日は、今の長崎スタジアムシティの場所にあった「福岡俘虜収容所第14分所」に収容され、長崎で被爆したオランダの元捕虜の遺族ら約30人も加わりました。
父・エバーハートさんが収容され、長崎で被爆・ロブ・シュカウテンさん(66):
「オランダ人と日本人がここに立って鐘を鳴らすことに非常に大きな意味があると思います。感銘を受けました」
核保有国イギリスの学生たちに自身の被爆体験を語る予定の本村チヨ子さん(86)もあさっての出発を前に鐘を鳴らしました。
被爆者・本村チヨ子さん(86):
「私は被爆者として義務だと思っています。慰霊のためと平和を世界中に発信するにはここしかない。鐘をつくしかないそういう気持ちで毎月参加しております」
「長崎を最後の被爆地に」
手を携えながら、その願いは世界へ広がり続けています。