ニュースNEWS

【長崎】長大 泉川教授「第9波に警戒を」

2023年05月08日

新型コロナウイルスの「5類」移行を受けて、長崎大学病院感染制御教育センターの泉川公一教授は、「第9波」への警戒を呼びかけました。泉川公一教授は「5類になって、全ての医療機関で診ていくことが明確になったことは、すごく進歩したことかなと思います。(5類に移行しても)ウイルスがオミクロンから無くなったという訳では無くて、今現在も感染している方はいるということで、今の様な状況で感染者数が急激に増えない場合は、医療従事者としては、普通に対応できるわけですが、急増した場合、急激に増えた場合は、第8波と同じような状況が起こりうるかもしれません」と話しました。泉川教授は、「5類」移行後も、第9波の発生を危惧した上で、第9波は起きるものとして考えていることを明らかにしました。「新しい第9波の波が来た際には非常に医療現場が混乱するのではないかと私自身は危惧している、もちろんそうならないことを祈っておりますけれども、ウイルス自体の性質は今の所あまり変わっていないわけです」と話しました。これまで毎日発表されていた新規感染者の全数発表が今後、週1回の定点発表になることについては、急激な流行拡大時に、対応が後手に回る可能性があると、不安視しています。また、同じ分類となるインフルエンザとの最大の違いは、予防投与の有無だとも述べ、新薬開発への期待も語りました。泉川教授は、今後の個人の行動については、この3年間で各人が経験したことを踏まえ、メリハリを付けた対応をしてほしいと話しました。