官製談合事件で町長が逮捕・起訴され、辞職した佐々町で新庁舎の供用が始まりました。
新しい佐々町役場は、鉄骨造りの地上3階建て、延べ床面積約4020平方メートル。総事業費は約21億3600万円です。以前の庁舎は、1969年の建設から56年が経過し、老朽化や耐震性の課題があったことから、町はこれまで駐車場だった旧庁舎の隣接地に新庁舎を建設しました。
防災や町民サービスの向上に重点を置いて整備し、1階には町民の利用が多い窓口や部署のほか、交流スペースなどを設置。2階にはそのほかの部署や新たに災害対策室を整備し、3階には議会機能を集約しました。また大雨による浸水のリスクに備え、地盤から50センチ以上かさ上げして建てられました。
佐々町町長職務代理・中村義治副町長:
「新しい庁舎ということで新しい気持ちで(町政を)推し進めたい。(事件を)反省しながら今後も進めていきたい」
旧庁舎は、今年夏以降に解体工事を始め、跡地には駐車場を整備する予定です。
町発注工事の最低制限価格を漏らしたとして逮捕・起訴された古庄剛被告(78)は4月、町長を辞職しました。町長の任期満了に伴う佐々町長選には現在、町の元事業理事の今道晋次さん(60)と元町議会議員の浜野亘さん(69)の2人が出馬を表明しています。6月10日告示、15日投開票です。