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長崎大5-ALA特定臨床研究・検体前処理の自動化

2021年04月15日

長崎大学は15日、新型コロナの治療薬として期待される「5‐アミノレブリン酸」、通称「5ーALA」と呼ばれるアミノ酸の臨床研究の進捗を発表しました。長崎大学は試験管で培養したコロナウイルスに「5‐ALA」を投与し、増殖が抑制されることを確認しました。「5‐ALA」はサプリメントとして市販されるなど、安全性が高く、安定供給が可能です。長崎大学熱帯医学・グローバルヘルス研究科の北潔教授は「経口で投与できるということがありまして、フリーザーとか注射器というものが必要なく、世界中に、どこにでも供給することが可能というふうに考えられます」と話しました。1日も早い供給を目指し、人への臨床研究を重ね、変異株への効果も調べています。長崎大学はこのほか人の手で行っていたPCR検査の「検体前処理」を自動化するシステムを世界で初めて開発したと発表しました。検査の全行程が自動化し、効率が上がります。高齢者施設の入居者や従業員の定期検査に活用したいとしています。