長崎税関に新しい税関長が着任しました。
7日付で着任した酒井健太郎税関長(58)は、東京都出身。両親は熊本県出身です。1990年に旧大蔵省に入り、東京税関では羽田と成田の税関支署長のほか、横浜税関総務部長などを歴任してきました。
酒井健太郎税関長:
「離島のクルーズが流行、プロモーションされていまして、普段、職員がいない離島に入られるとか、2隻以上が同時に入港することもございますので取り締まりと観光振興の両立が一つの課題かなと思っております」
酒井税関長は印象に残った業務として、2019年の第一次トランプ政権時代に日米貿易協定の交渉団の一員として加わり、通常数年かかる交渉を対象品目を絞るなどして数カ月でまとめたことを挙げました。
インバウンドの増加に伴い、長崎港へのクルーズ船の入港数は横浜や大阪などを上回り、全国3位。大麻や覚せい剤など不正薬物の全国の摘発数は2023年と2024年に初めて2年連続で2トンを超える「深刻な状況」だとして、「警察や海上保安庁と連携してしっかりと取り締まりを行いたい」と述べました。