【長崎】コロナで銅座・思案橋悲鳴 市長に緊急要望
コロナ感染者の急増で長崎市の中心歓楽街は客足が激減しています。飲食業の関係者らは「死活問題」と訴え田上市長に助成措置を求めました。松尾高志記者:「銅座の通りから船大工の通り。ネオンは付いていますが、人はほとんどいません」。去年春から続く新型コロナの影響で長崎市の銅座・思案橋の歓楽街は長期の休業を余儀なくされている店や廃業する店が相次いでいます。コロナ対策を立て苦しい経営ながら営業を続けている店も年末からのコロナ患者の急増で更なる試練に立たされています。宝雲亭本店とり福の店長は「銅座、思案橋、その周辺の地域の所は、すごく苦しんでいます。ほぼロックダウンですね。従業員を抱えている所は特に大変だと思います。うちもそうですけど。私たちも借金したんです。完全に閉めてしまえば楽は楽なんですけど」と話します。半世紀以上飲食業界で過ごした81歳のスナックのママも危機を感じています。スナックテクノポリスのママ(81)「消毒とか感染に注意しながらやってます。1月は全く静かですね。仕事に来るのも悪いことをしているような受け止め方になることもありますね。でもこの場所を必要となさる方もいらっしゃると思いますので」と話します。銅座町商店街組合や日本バーテンダー協会長崎支部など飲食に関わる6団体は7日午後、田上市長に要望書を出しました。年末からの市内の感染者の急増で中心部の歓楽街への客足が止まり、飲食店は経営の継続ができない『死活問題』に直面しています。雇用の確保などのため市独自の補助金の創設や時短要請とその補償を県に要請することなど4項目を求めました。田上市長は市独自の対策として緊急の支出に備え積み立てている財政調整基金の活用を検討するとしています。