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【長崎】コロナワクチン先行接種開始 新規感染ゼロ

2021年02月22日

 新型コロナワクチンの長崎県内の医療従事者への先行接種が22日始まりました。また22日発表された長崎県内の新型コロナの感染者は1週間ぶりにゼロでした。

 長崎市と佐世保市に出されていた県の特別警戒警報は21日で解除されました。長崎県などは22日、県内で新たに205人を検査(21日)し、新たな感染者はいなかったと発表しました。2月15日以来7日ぶりに新規感染者ゼロです。ただ20日(土)と21日(日)は長崎市で7人、佐世保市で4人、西海市で1人、合わせて12人の新規感染者が発表されました。うち4人は感染経路不明です。佐世保市の4人は全員同じ病院の入院患者と医療従事者で、佐世保市は5人以上のクラスターとなった場合は会見を開き、病院名などを公表するとしています。長崎県内の感染者の累計は21日までで1605人となっています。

 諫早総合病院では22日、医療従事者への本格的な先行接種が始まりました。午後2時、問診を終えた長郷国彦院長が先頭を切ってワクチンを接種しました。長郷院長は「普通のインフルエンザワクチンより痛くないと思いました」と話しました。新型コロナ終息の「切り札」ともいわれるワクチン。気になるのが副反応ですが、県内では諫早総合病院と大村市の長崎医療センター、佐世保市の長崎労災病院で先行接種を行い、政府がその効果や副反応などを調べ、国民に公表します。諫早総合病院で1回目の接種に参加したのは医師や看護師のほか、事務職員を含む168人です。会場には3時間かけて解凍したワクチンの瓶が28本用意され、「ローデッドタイプ」の注射器に慎重にワクチンを移していました。接種後は体調に変化がないか、15分間会場で様子を見ます。また全員これから毎日、体温の変化や腫れ、しこり、倦怠感など9項目の記録をつけて治験に協力します。長郷院長は「副作用、副反応を心配されていると思うが皆さんにこの(治験の)情報を伝えて、安心して広めて、ともかく社会生活がもとに戻るために協力できることはやっていきたいと思っています」と話しました。マイナス75℃の超低温で保管されているコロナワクチンは一度解凍すると5日間しか保存できず、再び冷凍することはできません。諫早総合病院では1日の接種人数を決めてワクチンが無駄にならないよう今週中に約600人の接種を終える計画です。2回目の接種は3週間後の来月15日から始める予定です。

 また大村市の長崎医療センターでも医師や看護師など60人に対し、ワクチン接種が行われました。江崎宏典院長は「医療従事者はコロナ陽性の患者を扱う所だけでなく、発熱の患者でも『コロナなんじゃないか』と疑心暗鬼で診療する場合もある。その中でワクチン接種することで少しでも不安を解消できるんじゃないか」と話しました。接種を受けた人に副反応は出なかったということです。長崎医療センターでは今週木曜と金曜にも120人ずつ接種を受け、今月は300人、来月は約700人が接種を受け、接種した職員の体調の変化など安全性に関する情報を国に報告します。
 そのあとワクチン接種は、3月中旬から全国約470万人の医療従事者の「優先接種」が始まります。4月からは約3600万人の65歳以上の高齢者の接種。そのあと持病のある人、高齢者施設などの職員、60歳から64歳の人、一般の人へと続く予定です。国内には21日、アメリカ・ファイザー社製のワクチン約45万回分が到着しましたが、今後のワクチン供給のスケジュールは未定です。ワクチン接種を担当する河野大臣は21日、NHKの番組で、4月から全国で一斉に開始するとしていた65歳以上の高齢者の接種について「当初はワクチンが限られてくるのでゆっくり立ち上げたい」と述べ、スケジュールに遅れが出る可能性があるとしました。河野大臣は新たな接種計画の大枠を今週の早い段階で示すことにしています。