県内の土地取引の指標となる「地価」が公示されました。都市部を中心に上昇傾向で、大村市や諫早市の土地需要の高まりが顕著となっています。
調査は、県内258地点の1月1日時点の標準価格で判定しました。住宅地や商業地、工業地を合わせた全用途の平均変動率は去年と同じ1.2%でした。
1平方メートル当たりの平均価格は、「住宅地」が、去年より800円高い4万6300円、「商業地」は去年より3300円高い16万700円でした。
「住宅地」の最高価格は、24年連続で諏訪神社近くの長崎市上西山町で、1平方メートルあたり30万2000円。去年より4000円上がりました。(変動率1.3%)鑑定士は、「利便性の良い住宅地を中心に需要は比較的堅調だが、長崎市中心部の高価格帯の住宅地については上昇率の鈍化が見られる」としています。
「商業地」の最高価格は12年連続で長崎市浜町のアーケードで、1平方メートルあたり99万4000円。去年より9000円上がりました。(変動率0.9)鑑定士は、「浜町のアーケードは、観光客の増加などにより、客足はかなり回復してきているが、アミュプラザ長崎の増床や、長崎スタジアムシティの開業など競争が激化し、地価は若干の上昇に留まった」としています。また、2022年9月に開業した西九州新幹線の影響が、沿線市に表れています。
大村市は、「住宅地」の変動率が「3.7」と、県内で最も上昇しました。「新大村駅」、「大村車両基地駅」周辺での宅地開発の活発化が予想され、市北部の斜面地も、既に増加傾向です。
諫早市では、「諫早駅」周辺での店舗の出店やマンション建設など、駅周辺の土地需要が高まっているほか、長野町の島原道路「長野インターチェンジ」周辺に九州最大級の「ゆめタウン諫早」が開業することや、栗面町に建設中の京セラ長崎諫早工場開設への期待感から、その周辺の土地需要が高まっています。
鑑定士は、「都市部の地価が上昇する一方で、離島・過疎部など需要が弱い地域は下落傾向で、二極化状態にある」と分析しています。