ニュースNEWS

【長崎】閉店の老舗「江崎べっ甲店」で踏絵帳

2020年06月17日

長崎市で今月閉店したべっ甲の老舗「江崎べっ甲店」に江戸時代、踏絵をした人の氏名などを記した台帳がありました。長崎市魚の町、創業311年の歴史に今月幕を下ろした「江崎べっ甲店」は歴史ある資料を多く所蔵しています。「今魚町宗旨改踏絵帳」は江戸後期の1745年(延享2年)から1865年まで当時今魚町で踏絵をした人の氏名や続柄、転入転出、生死などを記しています。68冊あり、最も古い1745年(延享2年)、第8代将軍徳川吉宗の頃の踏絵帳には約400人分が記されていました。江崎べっ甲店の初代江崎清蔵の名前もあります。長崎歴史文化博物館の矢田純子研究員は「町に転入した人、出た人や生まれた人、亡くなった人の情報が非常に詰まっている。数があるということは年代で見て追えるということなので非常に貴重なもの」と話します。第14代家茂の時代の文化13年(1816年)の踏絵帳には「双鶴之図」で知られる長崎の画人渡辺鶴洲(1778-1830)の名前がありました。矢田研究員は「やはりこの今魚町(現・魚の町)に誰がいたか、どういった人がいたか、職人の街でもあるのでテーマを持って、この資料を見ていくことで立体的に長崎の街が分かってくると思う」と話しました。9代目の江崎淑夫社長は「店にとって貴重なもの。今後も大切に後世に残していきたい」としています。