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コロナ集団感染のクルーズ船で活躍!健康観察アプリ

2020年05月29日

新型コロナウイルスの集団感染が起きたコスタ・アトランチカでは当初30人と予想されていた入院患者が9人に抑えられました。その背景には今回特別に開発されたアプリがありました。IT大手・富士通のチームが開発した「健康観察チャット」。コスタ・アトランチカの乗員623人の健康状態をスマートフォンで把握できるシステムで県に無償で提供されました。体温や健康状態を1日2回入力するもので、チャット形式で体調の不安も聞き取ります。富士通・新型コロナウイルス感染症対策特別チームの黒瀬雄三さんは「既往症がないかなどを入力してもらい、それを元に健康観察を行います。簡単にできないと入力してくれなくなってしまうので、そこは気をつけて作った」ということです。しかし船内で最初の感染者が確認された2日後の4月22日、長崎大学熱帯医学研究所の医師から「船医が1人のみで乗員の健康状態がわからない」「外国語に対応した健康観察チャットの仕組みが必要です」と緊迫した様子の一報が舞い込みました。富士通の生川慎二さんは国内の自治体や保健所で導入している健康管理システムを、すべて英語表記にするなどの改修をし、依頼から約9時間後にはクルーズ船専用のアプリを県に提供しました。重症化リスクを早く把握するため項目を追加するなど毎日システムを更新し、その結果、30人程度出ると予想されていた入院者を9人に抑えることができました。今後、軽症者を集めたホテルや東京オリンピックの選手村などでの活用が期待されています。