
体重110キロ、食事の量は「普通」。でも甘いものとお米が大好物な中嶋航大記者(32)が、長崎の“うまい!”を求めて街を歩きます。「満腹記者がゆく」舞台は、時津町です。
休日の時津ウォーターフロント公園は、家族連れでにぎわう秋日和。ドッジボールの練習中という元気な兄弟とお母さんにおすすめグルメを聞いてみると。
「焼肉真さんが美味しいですよ!出島ばらいろのお肉が食べられるんです」
出島ばらいろは長崎市のブランド和牛だそうで、霜降りのサシが入った柔らかいお肉が味わえるとのこと。兄弟も「おいしかった!」と太鼓判。前回は、5時間に及んだ聞き込みもわずか20分で情報ゲット。今回は「焼肉 真」にロックオン!
時津ウォーターフロント公園から車で約7分、時津町野田郷にある「焼肉 真」に到着。看板にも「長崎和牛 出島ばらいろ専門店」と大きく掲げられています。「焼肉真」は2015年にオープン。先代オーナーが出島ばらいろの美味しさに惚れ込み、専門店としてスタートしました。店長の岩永篤さん(43)に「出島ばらいろ」の魅力を聞くと... 「出島ばらいろは鮮紅色が強く、きれいな赤い肉なんです。ばらのような赤色。生産者が(色にも)関係して名前を付けたと聞いています」 ランチメニューの中でも人気なのが「出島ばらいろランチ」(2,580円)。豪華な盛り合わせには、サーロイン、リブロース、ランプ、イチボといった高級部位が並びます。店長おすすめは、サーロインから順に赤身へと焼いていく食べ方です。 まずはサーロイン焼きます。ひっくり返すといい色、そしていい香りです。口に含むと... 感激した満腹記者は、続いて希少部位イチボへ お肉の味がしっかり感じられて、部位ごとに違う美味しさが楽しめるランチメニュー。豪華なお昼ごはんに食リポにも熱が入ります。いよいよ締めは、満腹記者が大好きな赤身肉のランプです。 「赤身の旨みがガツンと来るのに、柔らかくて食べやすい」 サーロインから始まって部位ごとに味わった満腹記者。 岩永店長によると「出島ばらいろ」は、脂の融点が低いので、体温でもすぐ溶けてサラッと流れていくそうです。夏場は切っているだけで脂が溶けてしまうほどだそうです。 2012年の全国和牛能力共進会で最高位の「内閣総理大臣賞」を受賞した長崎和牛。長崎市で育てられる「出島ばらいろ」は長崎和牛ブランドの中でも、量より質を追求した少数精鋭の生産体制で育てられています。そんな「出島ばらいろ」の生産現場に岩永店長は惚れ込んでいます。 「環境だったり育て方、牛に対する愛情。愛情はすごいなと思いますね」 しかし、現在の生産農家はわずか7戸。後継者不足や高齢化もあり、来年には6戸に減る見込みです。「焼肉 真」は、ブランド和牛のおいしさを発信し続けることで、長崎の食文化を守る役割も担っています。 「認知度はまだまだ低いですが、出島ばらいろの素晴らしさやおいしさをもっと多くの人に伝えていきたい。それが生産者の笑顔にもつながると思います」 長崎の希少ブランド牛「出島ばらいろ」を堪能できる特別な一皿、ぜひ体験してみてください。「出島ばらいろランチ」は土・日・祝日の限定メニュー。もうひとつの人気メニュー「真定食」(税込1,280円)は、バラ肉をリンゴと玉ねぎベースの特製ダレで炒めた一品です。 焼肉 真
「出島ばらいろ」の専門店
食リポにも熱が入る豪華なランチ
「びっくりするほど柔らかく、脂が甘いのに重たくない。こんなサーロイン、初めてです!」
「赤身と霜降りのバランスが絶妙で、脂がじわっと溶け出していきます」
「部位によって味の違いがはっきりわかる。というか、それぞれにおいしさのベクトルが違う。脂が全然くどくないですね」
希少な長崎和牛ブランド「出島ばらいろ」の魅力
満腹後記
住所 時津町野田郷1159−1
電話 095-882-8547
インスタグラム @yakiniku_shin
営業 17:00~21:30(L.O)
土曜、日曜、祝日はランチ営業あり 11:00~13:30(L.O)
休み 月曜(祝日の場合営業、振替として火曜休み)