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【長崎】新型コロナは終わりなき戦いか?長崎大講座

2021年05月26日

新型コロナは終わりなき戦いか?最前線でコロナ研究にあたる長崎大学の安田二朗教授が、新型コロナがたどる今後のシナリオについて語りました。安田二朗教授は「新型コロナの収束に向けて重要なことは正しい知識をもって皆さんがよく考えて対応することが重要だと思います」と話します。長崎大学感染症共同研究拠点の安田二朗教授(55)は、ウイルス学を専門とし、2010年からは長崎大学熱帯医学研究所の教授として新しいウイルス感染症の教育や研究に携わってきました。市民約100人がオンラインで参加した長崎大学の公開講座のテーマは「新型コロナは終わりなき戦いか?」。安田教授は新型コロナについてこれまでにわかっている性質や特徴などを1時間半にわたって説明し、「専門家の知見を正しく学ぶことで、有効な感染症対策を理解して実践できる」とと話しました。安田教授は「我々やはり過去から学ぶことも重要。いいテキストになるのがインフルエンザの歴史です。かなり多くの人が毎年感染して亡くなっているという現状があります。ただインフルエンザに対してはいま非常によく効く薬があります。ですのである程度人類はインフルエンザを制御できる状況になってきている。ですので新型コロナに関しても研究開発やいろんな社会システムが改良されることによって、例えばリモートワークを推進するとか通勤のシステムを時間差で行うとかそういうことが定着していけば、あとワクチンとか治療薬に関してももっといいものが出てくるはずですので、そういったものが出てくれば新型コロナに関してもインフルエンザと同じように制御は可能になってくるんじゃないかと。ただその場合も基本的な感染症対策は必要です。基本的な感染症対策っていうのは手洗いをちゃんとするとかマスクを着用するとか三密を避けるとかいま言われていることですね、こういった感染症対策が極めて重要であるということが言えると思います」と話しました。現在、ワクチン接種が進んだアメリカなどでは街中でもマスクを不要とする動きが広がっていますが、高齢者の接種が始まったばかりの日本ではどうなのでしょうか。安田教授は「そもそもワクチンは効果が100%ではないので一定の割合で効果がない人もいるので、その辺を見極めることが一般の人は難しい。ですのでワクチンを打ってない人と同じようにワクチンを接種した人も同じような行動をとることで社会全体として感染拡大を防ぐことができます。また個人レベルでも感染を防ぐことができるのでワクチンを打ったとしても今のマスクを着用するとか三密を避けるといった基本的な感染症対策っていうのはきちんととるべきと考えます。我々まだ新型コロナ感染症についてわからないことたくさんあるのでいつまでにそれが制圧できるかと言える段階にはまだないと思うんですけども、そうはいっても今ワクチン接種が進められていたり、初期に治療すれば有効な治療法っていうのもそれなりに出てきていますので、そんなには長くはかからないと思います。半年、1年くらい、1年もかからないと思いますけどこの新型コロナウイルス感染症制御できるようになるという風に思ってます。それは期待も込めて」と話しました。長崎大学の市民講座は次回は7月を予定しています。講演の中で安田教授は今年夏長崎大学坂本キャンパスに竣工予定の最も危険なウイルスや細菌を研究する施設BSL-4について、「今後また新興感染症が発生した時に日本にとって意義深い施設だ」と稼働への意欲を語りました。