ニュースNEWS

長崎市錦の市営住宅殺人事件で懲役15年を求刑

2021年03月10日

 去年、長崎市錦3丁目の市営住宅で当時81歳の女性が殺害された事件の裁判員裁判で検察は逮捕・起訴された同じ市営住宅の79歳の無職の男に懲役15年を求刑しました。
 起訴状などによりますと松本廣幸被告(79)は去年5月7日の未明、左上の2階の部屋に住む当時81歳の女性の住まいのベランダに梯子を使って登り窓を割って侵入。女性の頭などを金づちで数十回殴り殺害した罪に問われています。
 論告で検察は「滑り止めの手袋をはめ、金づちで打ち続けた痕が27カ所以上もあり、比較的厚い頭蓋骨が陥没するなど相当強い力で殴り続け、被害者が『痛い』と言っても一向にやめることなく1時間足らずで失血死させるなど明白な殺意が認められる」「被告は女性の部屋から『ドンドン』『ドンドコ』などの音が聞こえ、『騒音を流され嫌がらせを受けている』との妄想を抱いていたが、妄想性障害による影響は限定的で完全責任能力があった」として懲役15年を求刑しました。
 弁護側は「被害妄想に支配され、犯行時は心神耗弱状態だった」「犯行後、警察に連絡するよう長女に依頼したことで自首が成立する」などとして懲役6年が妥当と主張しました。松本被告は今回の裁判中、一切謝罪や反省の弁は述べておらず、最後に裁判長から「何か言うことはありますか」と聞かれた際も「何もなかです」と答え、裁判は結審しました。判決は16日(火)に言い渡される予定です。