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【長崎】核禁締約国会議で被爆医師朝長氏がスピーチ

2022年06月23日

オーストリアのウィーンで開かれている核兵器禁止条約の第1回締約国会議で長崎の被爆者で医師の朝長万左男さん(79)がスピーチし、原爆による障害が現在まで続く核兵器の非人道性などを訴えました。長崎県被爆者手帳友の会の朝長万左男会長(79)は「(日本語訳)私たち被爆者はがんやその他の病気の発症を心配し、平穏な人生を過ごせません」と述べました。朝長さんは22日、長崎での被爆体験を証言し、45年以上、白血病の研究を続ける医師の立場から「被爆者が長期にわたる不安から解き放たれた穏やかな時などなかった」と訴えました。朝長会長は「(日本語訳)唯一の被爆国である日本がアメリカの核に依存していることがとても悲しい。被爆者は泣いている。被爆者が亡くなり、世界からいなくなる前に核兵器のない世界を目指すため高い壁を乗り越えなければいけないジレンマを悲しく思う」と演説しました。また「9つの核保有国とその核の傘に依存する30以上の国がある事実に深く失望している。核兵器禁止条約の批准国は核保有国や日本が条約に加わるよう最大限の圧力をかけるべき」と強調しました。またNATO=北大西洋条約機構に加盟するドイツの代表は、「ロシアは軍縮とは正反対の行動を取り核の使用を脅かしている」など「核の威嚇」を続けるロシアを糾弾し各国との対話の重要性を訴えました。またロシアと国境を接するノルウェーの代表は「ロシアが軍縮を困難にし、ヨーロッパの安全保障を根本的に変えた」と非難しました。会議は23日が最終日で、核兵器のない世界に向けた「ウィーン行動計画」や「ウィーン宣言」が採択される予定です。