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【長崎】長崎市戸町3で住宅土台のり面崩れ住民避難

2022年05月13日

12日夜、長崎市戸町3丁目の斜面地で住宅の土台ののり面が崩れ、付近住民が避難しています。「数年前から亀裂があった」という石垣。13日朝、市の担当者が現地調査を実施しました。玉置佑規アナウンサー:「住宅の土台となっている石垣が崩れ中の土砂が流れ出ています」。12日午後7時ごろ、長崎市戸町3丁目の住民から「自宅周囲の石垣が崩れ、家から出られない」と119番通報がありました。駆け付けた消防が家にいた2人を救助し、けがをした人はいませんでした。長崎市によると住宅2棟にわたる高さ10メートルほどの石垣が幅約12メートル、奥行き約3メートルにわたって崩れました。警察官:「ガス漏れも発生しています。危険性がありますので避難してください」。崩落でガス管が破損し、辺りにはガスの臭いが立ち込めて一時騒然とし西部ガスは7世帯のガスを止める事態に。流れ出た石垣と土砂は生活道路をふさいで下の住宅の敷地に流れ込みました。崩落現場の上に住む5世帯以上が一時孤立状態となりましたが数時間後に全員無事、消防に救助されました。周辺住民約20人が近くの公民館に避難しました。住民によると崩落した石垣には数年前から亀裂が入っていたということです。近隣住民は「すごい轟音が聞こえてグシャってすごい音が聞こえたんです。きょうあたりが亀裂が激しかったのでもしかして崩れるのではと感じていたが予想以上に崩れた」と話しました。戸町3丁目自治会の下道正義会長は「地盤が下がらないような根本的な対策が必要かなと(長崎市に)要望していた。早く元の家に戻って生活ができるような状況にしてもらいたい」と話しました。一夜明けて、崩落現場は…。宇佐美武史記者:「がけ崩れが起きた箇所はブルーシートで覆われ崩れた土砂でガードパイプが大きく曲がっています」。避難している住民:「不安でいっぱいです。家が崩れるんじゃないかと。道路がずっと沈下していた」。避難所の戸町小学校には一時7世帯15人が避難し、13日午後5時半時点で2世帯3人が避難しています。現場付近は土砂災害警戒区域に指定されています。長崎市中央総合事務所の森尾宣紀理事は「上の個人の宅地の石垣と下の溝の水路の石垣が一緒に壊れている状況。(確認されていた亀裂について)今年調査しながら進めていこうと簡単な補修だけは進めてきたがなかなか大々的にできなかったので今年検討しようというところでこういう状態になった」と話しました。11日から12日にかけて長崎市では57.5ミリの雨が降り、13日も20ミリ以上の雨が降っています。13日夜も土砂災害に注意が必要です。