若い世代の投票率向上を目指して長崎市が新たな取り組みです。バスを使った「移動期日前投票所」が初めて開設されました。
下田朋枝アナウンサー:
「長崎純心大学に停車している1台のバス。車内で行われているのは…期日前投票です」
20日投開票の参院選を前に、長崎市が純心大学に設置した「移動期日前投票所」。バスを使った投票所は市として初の試みです。
長崎市選挙管理委員会事務局・西原政彦事務局長:
「10代20代の投票率については極端に低下している状況を踏まえて若者の(投票)啓発につなげたいのと、1人でも多く投票に行っていただきたい思いで本日、期日前投票所として設置させていただいております」
去年10月の衆院選で、長崎市全体の投票率は50.92パーセント。一方、20代の投票率は、30.25パーセントにとどまっています。実際に投票した学生は…。
純心大学2年・大原あいさん(21):
「あまり(周りの友達は)投票に行っていると聞かないので、学校で投票できたらもっと投票率が上がるなと思いました」
「移動期日前投票所」は、投票所入場券がなくても本人確認ができれば投票できます。学生にとっても利用しやすい仕組みです。午前11時半から午後1時半までに120人が投票しました。
長崎市は今後も移動式の投票所の活用を検討していくとしています。