原爆で214人が犠牲となった長崎市の純心女子高校で、生徒たちが実相を伝える紙芝居を制作し、依頼した長崎被災協が感謝状を贈りました。
純心女子高校の3年生6人は、長崎被災協の依頼を受け、去年7月から紙芝居の制作を進めてきました。
前身の純心高等女学校では、学徒動員先などで被爆した209人を含む生徒や教職員214人が原爆の犠牲となりました。生徒たちは、当時の被害を知るシスターの話を聞いたり、文献を読んだりして、台本作りや、イラストも手掛けて、一から紙芝居を制作。日本語と英語のナレーションもつけ、紙芝居の動画を公開しました。
10歳の頃、大村市で原爆に遭うシスター山口キヌエさん(90):
「亡くなった方の数が生きて卒業証書をもらう人の数より多かった。涙なしにはできない卒業式でした。核のない世界が本当の人類の王道になるように若い者たちに頑張ってもらいたい」
純心女子高校3年・沼光桃香さん(17):
「国同士で戦うことは色んな関係のない人を巻き込むこと。二度と繰り返されないように意志を持って生きていくことが大切だと伝えたい」
紙芝居動画「純心の被爆と復興」は、長崎被災協の公式YouTubeで見ることができます。