雲仙・普賢岳の大火砕流で被災した車両の保存修復作業が、イラン情勢の影響でさび止め剤が入手できず、延期されることになりました。
1991年6月3日に発生した大火砕流では、43人が犠牲になりました。噴火災害の恐ろしさを伝え、報道の在り方を考えてもらうため、現場には、被災した車両が遺構として残されています。
ただ、経年劣化が進み、災害から35年を前にした今年5月、さび止めなどの保存修復作業をする予定でした。しかし、イラン情勢の影響を受け、原油由来のさび止め剤や溶剤が全国的に不足し、入手の見通しが立たなくなったということです。
計画を進めている「雲仙岳火砕流被災車両を保存する会」は、作業の延期を決めました。
事務局は「今年の6月3日に間に合わせるのはかなり厳しいが、必要量を確保でき次第、日程を立て直したい」と話しています。
費用も、当初は200万円ほどを見込んでいましたが、値上がりの可能性が高く、会は引き続き募金を呼びかけています。