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【長崎NCC独自】釣り針が刺さった猫を探せ!

2021年03月23日

18日の夕方、長崎市の脇岬海水浴場で撮影された写真です。堤防の上に猫がたたずんでいますが、口元を見てみると釣り針が刺さっているのが分かります。可哀想で胸が痛む写真なんですが、この釣り針を抜いてあげようと、住民らが捕獲作戦に乗り出しました。長崎市脇岬町でカフェを営む菅原真希さん(36)は、近所の人からこの写真を見せてもらい、SNSに投稿。そのあと、知人から長崎市の動物救援団体「ジャーフアニマルレスキュー」で県内の動物の保護活動をしている浦川たつのりさん(45)を紹介してもらいました。用意するのは、動物の「捕獲器」20個。どうして、猫の口元に釣り針が刺さってしまったのでしょうか。コロナ禍でブームになっている「釣り」。屋外で「密」にならずに楽しめる一方、釣り客のマナーも問題になっています。脇岬町の隣、野母崎樺島町にある人気釣りスポット「大漁橋」では、釣りや食べ物のごみが捨てられることが相次ぎました。菅原さんたち近隣住民や、釣り人らのごみ拾い活動のおかげで、「大漁橋」周辺のごみは以前より減りつつあると言いますが…。釣り針が刺さった猫は、写真が撮影された翌19日の朝にも近所の人に目撃されていました。脇岬海水浴場の周りには、少なくとも10匹以上の野良猫が住み着いているといいます。菅原さんは、袋を手でこすりながら歩きます。一方、浦川さんはエサをお湯であたため「捕獲器」の準備をします。捜索が始まって約40分。海水浴場から約200メートル離れた路地で釣り針が刺さった猫を地元の漁師らが発見!猫の好きなイリコで注意を向けること約5分…。海の男の勝負は一瞬。漁で使う「タモ」を瞬時にかぶせて確保!浦川さんも、確保の一報を聞きすぐさま急行!「タモ」の中で暴れたはずみで釣り針は抜けました。刺さっていたのは生きた魚をエサにして大物を狙う「泳がせ釣り」に使う釣り針。長さは約2.5センチで通常の釣り針よりもサイズが大きいといいます。出血なども見られないことから今回は、そのまま逃がすことにしました。浦川さんが用意した「捕獲器」を使うことはありませんでした。今回のように、けがをしている動物を見掛けた際、どう対処するのが適切なのでしょうか。浦川たつのりさんは「捕獲器を持っている団体とか、個人でボランティアをやっている人に連絡して捕獲・保護して必要な治療を動物病院に連れて行ってする」と話します。素人が捕獲するのは難しいため、プロに任せた方がいいということです。また長崎県保健衛生課は、けがをしている動物を見つけたら、長崎市と佐世保市では動物管理センターに、そのほかの市と町では管轄の保健所に連絡するよう呼び掛けています。猫に釣り針が刺さった原因は分かりません。猫を捕まえた近所の遊漁船の船頭、森泰介さんは、釣りごみの処理など、基本的な釣りのマナーを守れば今回のような事態を防げると言います。第八文丸の森泰介さんは「慣れた人たちは猫に道具を持って行かれたくないし、傷が付いたら猫がかわいそうだから猫を避ける。猫の餌になるようなものは近づけない。小さい魚が釣れたからと言って猫にあげない。そうしたらもらえるものと思って近づいてくるし、そういうのはやめた方がいい」と話しました。