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【長崎】6.3大火砕流「定点」整備工事が完成 

2021年03月22日

普賢岳の大火砕流で多くの犠牲者が出た「定点」周辺を災害遺構として保存・整備する工事がほぼ終わり、関係者に披露されました。報道機関の撮影拠点だった「定点」の保存整備は、6月3日の大火砕流から今年で30年になるのを機に、地元の町内会でつくる連絡協議会が中心となって進めてきました。土砂に埋まった報道機関の車両とタクシーを30年ぶりに掘り起こし、犠牲者への追悼と災害の教訓を語り継ぐ場となるよう整備しました。当時、定点周辺は避難勧告地域でしたが、多くの報道陣が取材を続けていたため警戒のために入域した消防団員も命を落としました。定点の整備工事を請け負った宮本秀利さんは、同級生の消防団員を火砕流で亡くしました。定点の一角には宮本さんがデザインしたモニュメントが建てられました。災害遺構として整備された「定点」は、大火砕流から30年の6月3日に遺族をはじめとする関係者に公開されます。