長崎市の鈴木市長は被爆80年を迎える8月9日の平和祈念式典への参列を希望していた台湾について受け入れる考えを示しました。
8月9日の平和祈念式典について鈴木長崎市長は日本に大使館などがある全ての国と地域に「招待状」を送るほか、今年は初めて国連に代表部を置く北朝鮮など38カ国に対しても、式典について知らせ、参列できるようにする「案内状」を送るとしていました。
一方、台湾についてはどちらの基準にも該当しないとして、鈴木市長は当初、招待も、案内もしない考えを示していましたが、その後、台湾側から初めてとなる参列希望の意向が市側へ伝えられ、鈴木市長が「対応を検討する」としていました。
鈴木市長は5日、平和宣言文の内容を精査する起草委員会の終了後、取材に応じ、「先般、長崎市から台湾側に対しまして、ご出席いただけますというご回答をさせていただいた」として、台湾からの参列を受け入れる考えを示しました。
長崎市は台湾からの参列について「招待」や「案内」する国・地域とは異なる形で対応を検討するとしています。
台湾からの参列はこれまでなく、参列した場合は初めてとなります。