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三菱長崎造船所に航空エンジン部品の新工場オープン

2020年11月04日

長崎県内の新たな基幹産業になるのでしょうか。三菱重工業が、長崎造船所に新しく建設した航空エンジン部品工場のオープニングセレモニーが開かれました。セレモニーが開かれたのは今月2日から稼働している「三菱重工航空エンジン」の新工場です。愛知に本社を置き、航空機のエンジン部品を製造・販売していて、本社以外に工場を建てたのは初めてです。新工場では、航空エンジン部品のうち、燃料と空気を圧縮して燃やす「燃焼器」という部品と、それを格納する「燃焼器ケース」を生産します。現在はまだ3分の1ほどしか整備が進んでおらず、来年10月のフル稼働を予定しています。「燃焼器ケース」の生産ラインは、事前に素材や加工する機械をセットしておけば、夜間や休日にも無人で生産できるようにシステムを組む予定だということです。設立にかかったのはおよそ80億円。広さはおよそ5400平方メートル。余っている土地を有効活用するため、本工場内にある世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産の一つ「長崎造船所史料館(旧木型場)」に隣接する旧推進器工場の跡地に工場を造りました。三菱重工航空エンジンの島内克幸社長は「一時はこの建設計画を計画通り進めていいのかという話も三菱重工社内で出ました。幸いここで生産する燃焼器が乗る。エンジンは短距離用あるいは国内線用のエンジンに搭載されるもので、需要も順調に回復しています。世界レベルの品質の高い、コストの安い工場になると考えています」と話しました。かねてから航空機産業の誘致を進めていた長崎県の中村知事は、「長い期間製造を続けていただき本県産業を牽引していただくことになるのではないかと大変うれしく思っている。新工場からいろいろなオーダーが出されて、県内産業にもビジネスチャンスが広がるのではと大きな期待を寄せている」と話しました。11月1日現在、愛知本社や長崎造船所の職員45人が働いています。ほかの長崎造船所の職員にも愛知本社で研修を受けさせ、今後1年間で90人規模に増やす予定です。県内での新規採用も計画しています。