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長崎大学病院の実習生が新型コロナ感染

2020年07月04日

長崎大学病院は20代の実習生が新型コロナに感染したと発表しました。県内での感染確認は約2カ月半ぶりで18人目です。長崎大学病院によると6月8日から実習を受けていた20代の男子学生は、3日に実習先が変わるのを前にPCR検査を受け、陽性と判明しました。現在、入院中ですが平熱で咳などの症状もありません。学生は終始マスクをして実習に臨んでいたため接触した入院患者(20人)や医療従事者ら78人は濃厚接触者に当たらないものの大学病院が自主的にPCR検査を進めています。うち69人は陰性と判明しました。濃厚接触者である男子学生の家族は市が検査しています。長崎大学病院の泉川公一教授は「もしこの方々が陽性になってくるようであれば診療体制は大きく変更しなければならない可能性が出てくる」と話しています。学生と接触した入院患者は、ほかの患者と部屋を分けて経過観察しています。学生は外来の患者とは接していません。学生に海外渡航歴はなく直近2週間は県外に出ていないということです。長崎大学病院は「できるだけ早く感染経路を追及、解明したいとしています。長崎市の田上市長は「第一波が収まって人の移動が始まっている時であり、いつ感染が市内で起きてもおかしくない状況が続いている」と危機感をあらわにしています。長崎市の感染者は4月に発生した福岡の男性に続き2例目ですが長崎市在住者の感染は初めてです。