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病児保育施設 コロナで利用者激減

2020年06月09日

急な発熱や発疹などで保育園や学校にいけない子どもたちを一次的に預かる「病児保育」の利用が新型コロナの影響で激減しています。取材に応じてくれたのは長崎市弁天町の診療所「平野医院」に併設されている病児保育施設「いなさこどもデイケアボンクラージュ」。長崎市からの委託で2011年に開設しました。去年5月の利用者数は142人でしたが、今年は26人と激減しています。在宅ワークなどで預ける保護者が減ったと考えられますが要因はほかにもあります。平野医院の遠矢芳一院長は「コロナの影響で利用すればうつされるかもしれないという懸念を家族の方々が持たれているのではないか」と話します。それでも施設を利用している保護者は「衛生面とか対策はしっかりとっていただいていると信頼している。仕事をする上で休めないことが多いので、病児保育は絶対に必要と思う」と話しました。長崎市が委託している5施設の利用者数の平均は去年の同じ時期に比べ3割以下に減っています。遠矢院長は「利用者が多いほど長崎市からの補助金はいただけるが、利用者が減るとそれに合わせて補助金も少なくなる。(維持費などは)こちらで負担しないといけない」と話しています。病児保育施設は前年度の利用実績に基づいて支払われる補助金で運営しています。そのため施設を運営する平野医院は「今年の利用実績で来年度の補助金が減額されれば経営ができなくなる恐れがある」としています。利用者は全国的に減っていて赤字運営の施設もあるため全国病児保育協議会は厚労省に対し今年度の交付金の返還を求めないことや来年度の交付金を2019年度の実績に基づいて支給するよう交渉する方針です。この状況に対し長崎市は「現段階では補助などの対策は検討していない」としています。