
松浦市は、今月2日から鷹島海底遺跡で進めている3隻目の元寇船の調査について、成果を発表しました。遺跡で初めて、サイコロなどの遊戯具が出土しました。
松浦市鷹島町の南、伊万里湾に位置する「鷹島海底遺跡」。鎌倉時代の「元寇」、特に2度目の襲来となった1281年の「弘安の役」に関わる古戦場跡です。
1980年から継続的に調査が行われ、2011年に1隻目、2015年に2隻目の元寇船が確認されました。さらに2023年に新たな船体の一部が見つかり、2024年に3隻目の沈没船と判明しました。
今月2日から始まった國學院大學の池田榮史特別招聘教授との共同調査では、沖合約150メートル、水深約18メートルの海底で、3隻目の「船尾」が確認されました。船尾からは、多くの中国産の陶磁器など様々な遺物が出てきました。
國學院大學池田榮史教授:「遺物の多くはいわゆる陶磁器がたくさんあるのと、包丁が出てきている、それからすり鉢が出てきているというのがあってどうもこのスペースは『調理』に関する場所であろうということが想像できます」
さらに、その近くからは、鷹島海底遺跡で初めてとなるサイコロ5点や骨牌29点などの遊戯具とみられる遺物も出土しました。
國學院大學池田榮史特別招聘教授:「麻雀の祖先ではないのか、と言われているようなゲームがあるみたいでして、そのゲームの牌とほとんど同じものが今回、出てきているということです。じゃあ調理場近くでなんでこんなものが出てくるのかというとおそらくは、場所として船の船尾の部分に料理をするところ、あるいは料理の様々な食材、調味料を含めた食材等を保管していく場所があって、ここで活動していた調理に関わる人たちが料理が終わった後でちょっと一服しながらカードゲームをやっておられたんじゃなかろうかということを考えております。戦争のためではなくて、いわゆる船を運航するための人々の暮らしぶりというのが、今回明らかになってくるということだろうと思います」
松浦市と池田特別招聘教授は、韓国やモンゴル、中国の調査機関とも連携し、調査を続けたいとしています。