「空のインフラ」で離島地域の物流を支えます。松浦市にドローンを使った配送の拠点施設がオープンしました。
松浦市の離島地域「鷹島」に開設されたのは、「ドローンデポ松浦市鷹島」です。
松浦市には青島、黒島、飛島の3つの離島に加え、橋でつながる鷹島、福島、合わせて5つの有人離島があります。中でも黒島を含む鷹島町の人口に占める65歳以上の割合、高齢化率は50.2%と高く、離島を中心に高齢化に伴う買い物難民や働き手不足などが課題となっていました。こうした課題の解決に向け、松浦市は、「電通九州」やドローン開発会社「エアロネクスト」などと連携し、ドローンと陸上輸送を組み合わせた「新スマート物流プロジェクト」を進めています。
使用する機体は物流専用ドローンで、最大5キロの荷物を時速36キロで運び、往復20キロの距離を無人で飛行することができます。
今後は、地域のニーズを聞き取りながら「ドローンデポ」と離島を結ぶ航路を設定し、買い物代行サービスなど、本土と離島を結ぶ物流の「空のインフラ」として活用を進めます。
電通九州・谷口順一社長:
「この松浦市のシステムが非常に注目される。定住人口の維持もしくは増加というところも含めてビジョンを持って対応していきたい」
松浦市は2027年度までにドローンを活用した新しい物流のビジネスモデルの構築を目指す方針です。