長崎市の路上で、面識のない女性に性的暴行を加え、けがをさせた罪に問われている22歳の男の裁判員裁判が始まりました。
起訴状などによりますと、住所不定・無職の本山光稀被告(22)は、今年2月14日の深夜から翌未明にかけて、長崎市丸山町の路上で、帰宅途中の25歳の女性を押し倒し、ズボンや下着を引きずり下ろして首をしめ、全治1カ月の肋骨骨折や、全治2週間の両目の眼球打撲を負わせた不同意性交等致傷の罪に問われています。
初公判で本山被告は、「被害者を押し倒した以外は間違いない」と起訴内容を一部否認しました。
冒頭陳述で検察側は、「職場の懇親会の帰宅途中に女性に遭遇し、数分間にわたって後をつけた」「女性が人通りの少ない裏路地に入った後、前から近づき、肩付近を手で突き飛ばして転倒させ、腰付近に馬乗りになって首をしめ、顔を複数回殴った」さらに、「女性を人通りの少ない場所に連れて行き、髪をつかんで引きずっていたところを通行人に目撃され、止められた通り魔的事案」「犯行態様は悪質で、傷害の程度や精神的苦痛など、被害結果は重大」と主張しました。
一方、弁護側は、「金を奪うために後ろから首をしめたため、女性は転倒した」「真摯な反省を示し、刑務所の更生プログラムで更生する可能性がある」として、適切な量刑を求めました。
午後の証人尋問には、被害女性がビデオリンク方式で出廷し、「少なくとも10回以上殴られた」「殺されるかと思った」など、当時の状況を証言しました。
また、事件後、人が殺される悪夢を見るようになり、夜に1人で歩けなくなるなど、PTSD=心的外傷後ストレス障害になったと証言しました。
その上で、「殺人未遂だと思っています。なるべく重い刑を望みます」と述べました。
判決は27日(火)に言い渡される予定です。