佐世保市の路上を歩いていた面識のない女性の首を絞めて失神させ、ホテルで性的暴行を加えた罪に問われた33歳の男の裁判員裁判で、検察は拘禁刑12年を求刑しました。
起訴状などによりますと西海市大瀬戸町の無職、溝口美徳被告(33)は、去年9月19日の夜、佐世保市で、路上を歩いていた面識のない17歳の女性を、背後から首を絞めて失神させ、意識を取り戻した女性の腕などを引っ張って自分の車に乗せてホテルに連れ込み、性的暴行を加えたとして、わいせつ略取と逮捕監禁致傷、不同意性交等致傷の罪に問われています。
論告求刑公判で、検察官は、被害女性の意見陳述書を代読しました。
女性の意見陳述:
「あの日首を絞められた時、命の危険を感じた。身勝手な行為で一生の傷を負った。二度と繰り返さないよう反省してほしい」
検察側は、「自らの性欲を満たすためだけに犯行に及び、動機は極めて身勝手かつ短絡的で悪質」「被害者が味わった恐怖感、絶望感などは計り知れず、精神的苦痛は重大」などとして、拘禁刑12年を求刑。
一方、弁護側は、「被害者のけがの程度が軽微で、示談金300万円で示談が成立している。被告の反省の気持ちも具体的」などとして、拘禁刑5年以下が相当と主張し、裁判は結審しました。
溝口被告は、松村一成裁判長から「最後に何かありますか」と問われると、「被害者やその家族に迷惑をかけた。身勝手な気持ちで傷つけ、一生消えない傷を負わせてしまった」と何度も謝罪の言葉を口にし、最後にもう一度「申し訳ございませんでした」と述べ、深く頭を下げました。
判決は12日(金)に言い渡されます。