長崎くんちは後日。諏訪神社では最後の奉納踊が行われ、6つの踊町が10年ぶりの諏訪の舞台を後にしました。
朝8時半。2日間、朝から晩まで駆け抜けてきた6カ町が諏訪神社最後の奉納に向かいます。
一番町は元船町。明清楽の調べに乗せた可憐な舞と、唐人船の豪快な曳き回しで、唐船でにぎわった長崎の港を踊り場に再現する「唐船祭」で観客を魅了し、晴れやかに最後の奉納を締めくくりました。
本踊・今籠町。踊子6人のうち踊り未経験だった4人も堂々と胸を張って美しい舞を披露しました。7年後もその先も町の誇りをつなぎたいと願いを込めて。
勇壮な根曳舟唄を響かせる川船の油屋町。船頭の大役を務める3歳の西川楓くんはちょっとお疲れの様子。初めて製作された町自前の船頭衣装を神様と観客に披露し、立派に役目を果たしました。
きつい稽古を重ねてきた根曳衆16人で描く「逆巻く荒波」。正逆の船回しを繰り返す5回転の大技「楓」では、回す方向が反転するたびに大きな歓声が降り注ぎました。
後日の奉納は、この数カ月、共に駆け抜けた仲間との別れの始まり。出番が近づくと、気持ちが高ぶります。四番町は、3体の龍が同時に踊り場を舞う「巴踊り」が代名詞の筑後町・龍踊。
10年ぶりの「巴踊り」を目に焼き付けようと、長坂から熱烈なモッテコイが止みません。地を這い、天を衝く、見事に龍を操り、5回のモッテコイに応えました。
五番町は上町の上町コッコデショ。後日は五色の座布団を束ねる帯を白に替え、船が神様への貢ぎ物を届け終わったことを表します。万雷の拍手とモッテコーイ。10年前に始まった上町コッコデショの歴史を未来へと紡ぎました。
トリを務めたのは「七福神寳船」の鍛冶屋町。神々しい七福神たちが愛嬌たっぷりな舞で福を招き、踊り場をおめでたい空気で包みました。
中日のけがで、根曳が1人離脱した寳船。控えはおらず、1人欠けた状態ですが、20人で足並みをそろえ、5トンの船を丁寧に、美しく曳き回します。七福神が雅にモッテコイを煽ると、根曳が波となり階段から船を引き戻します。
金銀の珊瑚やお宝と、根曳衆21人全員の思いを乗せて、7回転半の「七福神回し」を回しきりました。