
県内最大の公募展「県展」が県美術館で始まりました。71回目を迎えた県展には日本画、洋画、彫刻、工芸、書、写真、デザインの7部門に去年より212点少ない1130点の応募があり、入選・入賞の720点を展示しています。
最高賞の西望平和賞は7部門の県知事賞から選ぶことになっていて、今年は台湾出身で長崎市に住む崔修麗さん(65)の写真「躍動」が選ばれました。
中国北西部新疆ウイグル自治区で馬たちが水しぶきを上げて駆け抜ける瞬間を撮影した作品で、写真部門から最高賞が選ばれたのは3年ぶりです。
崔修麗さん:「まさかこのような賞をいただけるとは思っていなかったので、今でも信じられない気持ちです」
連写した数百枚の中から選び抜いた1枚で、審査員からは「緊張感と動きの瞬間が見事に捉えられており、確かな撮影技術が感じられる」と高く評価されました。
崔修麗さん:「人も動物も争うのではなく、共に生き共に歩んでいかなければならないんじゃないかなという思いでシャッターを切りました。これから撮っていきたい写真は、カメラのファインダー越しにその瞬間の感動を1枚の思い出として記録していきたい気持ちです」
洋画部門で40歳未満の入賞者を対象とした特別賞「野口彌太郎賞」には、諫早市出身で広島市立大学芸術学部に通う若菜しずのさん(19)の油絵「曖昧」が選ばれました。
若菜しずのさん:「まさか自分がこの賞を取れるとは思っていなかったので、とても驚いているんですけど、すごくうれしいです」
花畑にしゃがみ込むセーラー服姿の妹を描き、審査員からは「青春の揺らぐ感情が伝わってくる。見る人に訴える力が強い作品である」と高く評価されました。
若菜しずのさん:「一度この作品は全部グレーで描いて、その上から薄い透明色を乗せて描いていて、その色の付き加減を調整するのがとても難しかったので、そこを見てほしいです。大学が芸術学部の学校なんですけど、友達と展示会を開いたり、少しでも興味を持った画材に触れてみたりして自分のやりたい事を見つけていけたらいいなと思ってます」
県美術館での展示は10月4日(日)までで、その後、佐世保会場と諫早会場で展示されます。11月には新上五島町と波佐見町で「移動展」が開かれます。