
長崎原爆資料館の展示をリニューアルする工事が、昨夜(10日(木))始まりました。資料館は1996年に開館し、今年で30周年を迎えました。
原爆投下から81年が経ち、被爆者なき時代が迫る中で、核兵器の存在を自分事としてとらえ、平和に向けた行動につなげてもらえるよう、展示内容を大幅に更新します。
きのうは、常設展示室の入口部分、1945年8月9日の原爆が投下された前後の長崎の様子を示した、Aコーナーの工事が始まりました。原爆が炸裂した午前11時2分を指したまま止まった時計は、引き続き展示し、その前と後の街並みを見比べることができる写真パネルを新設します。Aコーナーの工事は来月(10月)10日まで。
その後、11月24日から来年3月にかけて、BからDコーナーを順次更新します。工事は夜間に進められ、期間中も開館しますが、一部の展示は幕をかけるなどして公開休止となります。
リニューアル後には、人類初の核実験で使われた原爆「ガジェット」の実物大模型や、核実験の映像を使った没入型の体験コーナーなどが設置される予定です。
長崎市平和推進課高橋亮平係長「被爆者が年々減少する中で、若い人たちに原爆の被害を、どう今の自分にも起こり得るか、自分事としてとらえてもらうというのを基本的な考えとしてリニューアルに取り組んできました」「一部の展示がご覧になれない。ご来館いただく方にご不便おかけすることになります」「リニューアルした後はですね、ぜひ、新しくなった展示を見に、足を運んでいただければと願っております」
展示の更新をめぐっては、市が示した「南京大虐殺」の表記を「南京事件」に変更する案に対して、市民団体が見直しを求め、中国外務省が反発しています。
市は、資料館の運営審議会での意見を踏まえ、展示の文章の監修を進めていて、次回の審議会で原稿を示すとしています。