今年4月、76歳で亡くなった寺谷一裕さんの御霊を送り出しました。町の精霊船には、前回のくんちの写真と、采が飾り付けられました。
今回の上町コッコデショ総指揮者・田川俊幸さん(65):「今年、上町コッコデショの山車も新調しましたので、で見るのをものすごく楽しみにされてたんですね。今年の稽古の仕上がりも、前回より良くて、だいぶ仕上がりもいいですよということも伝えながらお見送りしたいと思っています」
船舶機器販売などを手掛ける長崎市小江町のK&Bホールディングスは、吉原優社長の母で、今年5月に72歳で亡くなった惠美子さんの御霊を送りました。用意した精霊船は、4隻を連結し、規格の最長にあたる全長21メートル。従業員や家族ら140人が家紋の入った法被をまとい、絶え間なく爆竹を鳴り響かせながら、船を曳いていきました。
長崎市茂里町の葬儀社、法倫會館の本館には、故人を合同で供養するもやい船が並びました。家族らは焼香をあげ、遺影や名前の入ったちょうちんと写真を撮るなどして、故人を偲んでいました。
母・松友寿美子さん(享年94)を見送る永野道子さん(66):「本当、元気だったんですよね。(昨年10月に)お誕生日のお祝いもして、その3日後に亡くなったので。思い出しただけでも、今ちょっと涙が出そうですけどね。うちの父も、もう先に逝ってしまったので、天国で夫婦仲良くやってくれてるかな、とか。ですね」
もやい船には149件の申し込みがあり、今年は本館と晧臺寺の2カ所から出発しました。またメモリードグループは、諫早、大村地区で去年に続いて2回目のもやい船を出しました。
メモリード県央事業部葬祭部沼光美樹支配人:「もやい船ではあるんですが、その瞬間は自分たちのご家族の船ということで思いを乗せて船を引いていただいたということがございましたので」24人の御霊を乗せた全長15メートル、2連の精霊船は、諫早ではとりわけ人目を引きます。
義父を送る男性:「豪華客船みたいな感じでにぎやかに見送ることができるので非常にうれしく思っています」
祖母を送る男性:「小さい時からお世話になったんで、感謝の気持ちを込めて送り出したいと思います」
諫早市小川町の小川メモリードホールから流し場の中央ふれあい広場まで約2.2キロを、約100人の遺族らが曳いて故人を送りました。
日が暮れると、長崎市の市街地では、大小様々な精霊船が列をなし、通りは爆竹の音と煙に満ちていました。
タクシー運転手の父・一幸さん(享年77)を送る山崎誠さん(49):「物心ついたころから、タクシーでずっと頑張ってくれて、息子3人を育ててくれたんです。
孫・山崎愁さん:「ポジティブなことしか言わないおじいちゃんでした。元気をもらって、僕も元気をもらってました。大好きなおじいちゃんでした」
国際色を感じさせる船も、流し場を目指します。
叔母・松本由紀子さん(享年81)を送る松崎知子さん(59):「自慢の叔母でした。(どちらにいらっしゃったのですか?)スウェーデンのストックホルムです。(ずっとスウェーデンに?)30年間いました。だからバイキング船にして。(どんな気持ちで送っていますか)なんか、なんて言えばいいんでしょうね。(故人はどう思っていますか)喜んでると思います」
こちらの精霊船には、かわいらしいおばあさんが、おじいさんや2匹の犬と一緒に微笑むイラストが描かれています。
祖母・赤瀬桂子さん(享年86)を送る清水更さん(29):「(祖父も愛犬も)もう既に亡くなっているんですけど、おばあちゃん自体が一歩後ろにいるようなタイプなので、みんなと一緒に精霊船で流した方が、うれしいかなと思って、みんなの絵を描きました。すごく料理上手で、優しくてですね、自分のことよりも周りの人を大切にするようなおばあちゃんでした。亡くなってしまったことはすごく悲しいんですけど、あの世に逝っても、こんな感じでみんなで仲良く、暮らしているといいなと思って」
県警によりますと、2メートル以上の船の届け出は、県内で616隻で、去年を87隻下回りました。