初盆の御霊を西方浄土に送り出す長崎の伝統行事、精霊流しが、あすの夜、県内各地で行われます。
それぞれの思いを込めて、精霊船の準備が進んでいます。
14日、長崎市の五島町公園では、榊ノ森ペット霊園が「龍踊」の龍のデザインの「もやい船」を準備していました。今年は78の家族の初盆を迎えたペットの御霊を乗せ、50人ほどで船を曳きます。
榊ノ森ペット霊園・橋本凜さん:「寂しい思いでいっぱいだとは思うんですけど、明日ぐらいはその子のことを思って皆さん歩かれると思うので、ペットのみんなもきっと家族に会いに来て楽しい時間を過ごしてくれるんじゃないかなと思ってます。長崎らしくですね、にぎやかに楽しく歩けたらなと思っています」
新地町の湊公園では、精霊流しに合わせて撮影する映画に使う精霊船の準備が進められていました。15日は、撮影をしながら出演者らが船を曳くということです。
こちらは、今年6月に老衰で亡くなった澁谷誠一さん(享年93)の御霊を乗せる精霊船です。船に取り付ける誠一さんの似顔絵は、息子の祐一さんら家族みんなで描いたそうです。
澁谷祐一さん(63):「穏やかで、優しい父でした。こうやって集まるとみんないとこたちとも話も出来ますし、なかなか会う機会もどんどん歳をとると減りますから、子どもの頃にかえるというか」
ものづくりが好きだったという誠一さん。船には、誠一さんが残していた木材を使っています。
澁谷祐一さん(63):「父も作るのが好きだったので、供養を込めて、残したものを使ってですね、作ろうということでやってます」
故人の孫・澁谷絹史さん(35):「(祖父は)手先が器用というか、全部自分で作って実家にいっぱい飾ってあって、盆とか正月とか帰るたびに優しくしてもらって、いいおじいちゃんでした。もうちょっとこうした方がいいとか、思ってるんだろうなと思うんですけど、喜んでもらえたらと思います」
15日は家族や親戚ら10人ほどで船を曳くということです。