8月9日の平和祈念式典で長崎市長が読み上げる平和宣言文の起草委員会の最終会合が開かれ、市が最終案を示しました。
最終会合では前回、市が示した素案に対する委員の意見を反映した原案が示されました。
最終案では、被爆者の言葉を引用し、核兵器の非人道性や残虐性を強調。核兵器が使われるかもしれない危険な状況にある国際情勢に被爆地としての焦燥感を訴え、核兵器は「絶対悪」であり、人類と共存できないことを強く訴える内容です。
出席した14人の委員は概ね賛同した上で、軍拡路線に進む日本政府に言及すべきとの意見や、他国に侵攻を続ける核保有国の国名の明示を求める意見などが出ました。
長崎被災協会長・田中重光委員:
「今、他国に侵攻している国の名前がないのが私としては力強さがないのではと思います」
日本赤十字社長崎原爆病院名誉院長・朝長万左男委員:
「今の世界の平和が完全に乱れて、そこに核兵器国である3つの国ですかね、が加わって、イランの爆撃までアメリカが関わってますから、本当は(国名を)入れた方が世界の人たちに訴える力が増すのではないかと思いますけど」
鈴木市長は、国名を明示していないことについては、式典までに世界情勢が変わる可能性などを理由に挙げ、防衛費の増加についての言及は「『憲法の平和理念と非核三原則の堅持』という言葉に思いを凝縮させた」と述べました。
鈴木市長:
「今回頂いたご意見を踏まえまして、またさらに平和宣言文の案をブラッシュアップしていきまして、推敲を重ねて最終的に完成形にしたいと考えております」
市は8月はじめまでに平和宣言文の骨子を発表する予定です。