丸みを帯びた硬い体。
サングラスのような黒く大きな瞳。
節のある力強い足。
深海で暮らす甲殻類の一種、オオグソクムシです。
謎の多い生態や、その独特の見た目に心惹かれる人も多く、「深海のアイドル」との呼び声も。
長崎大学水産学部の八木光晴准教授のもとには、オオグソクムシが好きで関東の大学から進学した学生や、自宅の水槽で飼っていた学生など、熱いファンが集まり研究に励んでいます。
その八木研究室の調査で、長崎県の五島沖に広がる五島海盆に、大量のオオグソクムシが生息していることがわかりました。海に仕掛けたかごを引き揚げると、何十匹ものオオグソクムシが……。
19地点で調査した結果、合計1152匹が捕獲され、最多地点では200匹を超えました。「『オオグソクムシの村』じゃないですけど、そういうのがあるんだなと思いましたね」と、八木准教授は驚いたといいます。