
17年前(2009年)、大村市で内縁の妻を殺害した罪に問われた75歳の男の控訴審が福岡高裁で始まりました。
宇佐美武史記者:
「馬場被告が福岡高裁に入っていきます」
住所不定・無職の馬場恒典被告(75)は、2009年4月から6月ごろ、大村市で同居していた内縁の妻で、当時48歳か49歳の松永千賀子さんの頭などを鈍器のようなもので複数回殴り、脳挫傷で死亡させた殺人の罪に問われています。
去年9月の一審・長崎地裁判決では、「馬場被告が被害者の殺害に何らかの形態で関与した疑いはかなり濃厚」としながらも、「被害者の殺害日時を特定できず、凶器も未発見でそれが何であるか確定できていない」「被害者を殺害した実行犯であると認定するには、合理的な疑いが残る」などとして「無罪」を言い渡しました。
23日午後、開かれた控訴審の初公判。馬場被告は黒のスーツにマスク姿で、法廷に姿を現しました。
検察側は、控訴趣意書を提出し、新たな証拠調べと証人尋問を請求しました。
控訴趣意書では、被告人の知人の証言の信ぴょう性や、被告人以外に被害者の殺害に関与した人物がいなかったと主張。知人男性の新たな供述調書などの立証のため、知人や当時事件を捜査した警察官への証人尋問を求めました。
一方、弁護側は証拠調べについて、法律上の制約で、裁判員裁判の場合はやむを得ない場合を除き、請求できないとし、証人尋問も必要性がないといずれも異議を申し立てました。
これを受け、平島正道裁判長は証拠調べも証人尋問も「必要性がない」として、却下しました。
被告の弁護人:
「(被告)本人としては厳粛な気持ちで臨まれたと思います。(Q.無罪を主張しているか)そうですね」
判決は12月15日に言い渡されます。