大村市の同性カップルが、雇用保険法に基づくパートナー分の移転費を支給されなかったとして国を訴えた訴訟の初弁論が、8日、長崎地裁で開かれました。
大村市の松浦慶太さん(40)と藤山裕太郎さん(40)は、雇用保険が認める移住に伴う親族分の移転費を職業安定所に申請しましたが今年1月、「『親族』の範囲に同性パートナーは含まない」などとして藤山さんの分を支給しなかったことに対し、決定処分の取り消しや損害賠償などを求めています。
初弁論で、松浦さんは「同性のカップルがいかに社会保障制度から排除されやすいのかを突きつけられる経験」などと述べました。国は請求の棄却を求めて争う姿勢です。