長崎市は20代の女性が麻しん(はしか)に感染したと発表しました。3月に14年ぶりに県内で発生してから2例目で、市が注意を呼びかけています。
感染した20代の女性は4月9日に発熱。翌10日から頭痛や倦怠感、のどの痛みがあり、11日に市内の医療機関を受診しました。その後、発疹が出たため、13日に別の医療機関を受診。その夜、市の保健環境試験所による遺伝子検査の結果、麻しんウイルス陽性と確定しました。
市によると、女性はワクチンを2回接種していましたが、発症した9日より前に、県外で麻しんの患者と接触歴があったということです。
市は疫学調査の結果、感染可能期間に公共交通機関の利用がないことを把握していますが、女性が外出した場所や、一緒に長時間過ごすなど感染させた可能性がある人を女性に聴き取り調査をして詳しく調べています。
麻しんは感染すると約10日後に発熱やせき、鼻水など風邪の症状が現れ、一度解熱したあとに発疹や発熱が出現します。
飛沫感染や接触感染だけでなく空気感染する非常に感染力が強いウイルスで、空気中で2時間程度感染力を持つと言われています。
幼児、免疫不全など基礎疾患のある子ども、妊婦は重症化に注意が必要で、妊婦が感染すると流産や早産を起こす可能性もあります。
麻しんは全国的に感染者が増えていて、8日までに236人、県内では3月に続き2人目で、県内で2人以上の感染が確認されたのは2011年以来15年ぶりです。(2011年に3人発生)
長崎市感染症対策室は、「発熱し、一旦熱が下がったあとに発疹が出る」という特徴的な症状が出た場合は、事前に電話ではしかの疑いがあることを説明した上で医療機関を受診し、受診の際はマスクを着用し、公共交通機関は控えるよう呼びかけています。
また、定期予防接種を受けていない子どもについては、早めに予防接種を受け、感染予防に努めてほしいとしています。