
長崎市は28日、20代女性が麻しん(はしか)に感染したと発表しました。県では14年ぶりの発生です。
感染した20代の女性は、21日に発熱があり、翌22日に解熱、23日に発疹やせきなどの症状が出たため医療機関を受診。
その後、自宅で過ごしていましたが症状が改善せず、26日に再び受診したところ麻しんが疑われ、翌27日に紹介された別の医療機関を受診しました。その夜、長崎市保健環境試験所による遺伝子検査の結果、麻しんウイルスの陽性と確定しました。
女性は発症より前に麻しんの発生が確認されている県外地域での滞在歴があったということです。麻しんの予防接種は受けていませんでした。
市の疫学調査の結果、感染可能期間内に公共交通機関や大型商業施設、コンビニエンスストアの利用がないことを把握していますが、20日と21日に市内のアルバイト先を訪れていて、市が詳しく調査しています。
麻しんは感染すると約10日後に発熱やせき、鼻水といった風邪の症状が現れ、2~3日熱が続いた後、39度以上の高熱と発疹が出現します。
飛沫感染や接触感染だけでなく空気感染で広がるウイルスで、感染力が非常に強く、空気中で2時間程度は感染力を持つと言われています。
幼児、免疫不全などの基礎疾患のある子ども、妊婦は重症化に注意が必要で、妊婦が感染すると、重症化だけではなく流産や早産を起こす可能性もあります。
麻しんは全国的に感染者が増加していて、2025年は全国で265人、今年に入ってから既に139人の感染が確認されています。県内での発生は2012年以来14年ぶりです。
長崎市感染症対策室は、「発熱し、一旦熱が下がったあとに発疹が出る」という特徴的な症状が出た場合は、事前に電話で麻しんの疑いがあることを説明した上で医療機関を受診し、受診の際はマスクを着用し、公共交通機関の利用は控えるよう呼びかけています。
また、定期予防接種を受けていない子どもについては、早めに予防接種を受け、感染予防に努めてほしいとしています。