県は、伝染性紅斑、いわゆる「リンゴ病」の流行警報を発表しました。現在の調査方法になった1999年以降初となる警報で、これまでかかったことがない妊婦は特に注意が必要です。
リンゴ病は、小児を中心にみられる感染症です。先週1週間で県内31の小児科定点医療機関から報告された患者数は「2.19人」で、警報基準値の「2人」を超えました。
地区別では4.6人の県央地区をはじめ、長崎市、県南、西彼、佐世保で多くなっています。今年の報告を年齢別で見ると3歳から6歳が約6割を占めています。
リンゴ病は、10日から20日の潜伏期間の後、微熱やかぜの症状などが現れ、その後、左右の頬に赤い発疹、体や手足に網目状の発疹が広がります。ほとんどは自然に回復し免疫がつくられますが、一度もかかったことがない女性が妊娠中に感染した場合、胎児水腫など胎児の異常や、流産のリスクとなる可能性があります。
感染経路は飛沫や接触で、手洗いやマスクの着用が予防に効果的です。
県感染症情報センターは、「治療薬やワクチンがないため、予防が重要。特に妊娠中の方やその家族では、かぜ症状がある人との接触をできる限り避け、予防に努めてほしい」としています。
また、新型コロナは、51の定点医療機関から前の週より68人多い391人の報告があり、8週連続で増えています。