
国の運輸安全委員会は、去年4月に医療用ヘリが壱岐沖の海上に不時着水した事故について、経過報告を公表しました。
事故は2025年4月6日、対馬空港から福岡の病院に患者を搬送していた民間の医療用ヘリが、壱岐空港の北北東約31キロの海上に不時着水し、乗っていた6人のうち患者と付き添いの家族、医師の3人が死亡したものです。
運輸安全委員会はこれまで関係者の聴取や整備記録の分析などの調査を行ってきましたが、事故から1年以内に調査を終えることが難しいことから経過を報告しました。
これまでの調査で機体は対馬空港を飛び立った17分後、後方から異音や振動が発生し、機長は空中分解する可能性を考え、緊急用のフロートを出して不時着水を行ったことがわかりました。
その際、機体が横転しほとんどが水没状態となり、脱出できなかった3人が機内で死亡しました。また破損した機体後方のテール・ローターのコントロール・ロッド前方が破断しており、これは2007年12月に静岡市で発生した同型機の事故と同じ箇所であることもわかりました。
運輸安全委員会は、これまでに得られた結果を踏まえ、引き続き事故の原因などの調査を進めるとしています。