4月6日、壱岐沖で医療用ヘリコプターが不時着水し、3人が亡くなった事故で、国の運輸安全委員会は、ヘリの後方の部品が破断していたと発表しました。
事故は4月6日、患者を対馬から福岡和白病院に運んでいた民間の医療搬送用ヘリコプターが、壱岐沖で不時着水し転覆、患者ら3人が亡くなったものです。
事故の原因を調査する運輸安全委員会は2日、事故機において後方のテール・ローターで回転翼を制御する「コントロール・ロッド」の前方部が破断していた発表しました。
運輸安全委員会によりますと、この部品は機体を制御する上で重要な部品で、これが破断した場合、事故などが発生するおそれがあるということです。
報告を受けた国交省は事故機と同じエアバス・ヘリコプターズ(ユーロコプター)式EC135系列型航空機85機の所有者に、部品を点検し、不具合があった場合は交換するよう2日付で通知しました。
同型機にあたる県のドクターヘリは事故翌日から運航をを休止し、2日に再開していましたが、通知を受け、3日朝から点検を行っています。