長崎から世界の平和を考える若者たちの研究成果が発表されました。
戦後・被爆80年の企画として長崎県、長崎市、長崎大学が進める国際人材育成プロジェクト「対話で平和を組み立てる」。イギリスのシンクタンク「BASIC」と連携し、海外の若者9人と長崎の若者7人が参加しました。参加者は約8カ月にわたり、3つのグループに分かれ、研究を進めてきました。
テーマは「新興技術と核兵器」「記憶の継承と長崎の役割」「気候変動と核兵器」です。長崎市で開かれた報告会では、それぞれのグループが研究の成果を発表しました。
西山こころさん(26):
「新興技術が破滅の引き金になるのか、安定の礎になるのかは、まさに今日の私たちの対話と行動にかかっている。私たちの未来をAIの判断によって生成されるのではなく、互いに対話を通して共に答えを練り合っていくことを望んでいます」
バンダービーン新愛さん(20):
「長崎を記憶することは過去を完全に再現することではなく、現代の核問題を踏まえながらその目的に近づこうとする営みです。記憶の価値は、事実の完璧さではなく、目的への誠実さにあります。だからこそ、人が語り続けることが重要」
香月洸里さん(20):
「被爆者の経験を通して核兵器の人道的被害を理解し、そのうえで核戦争や核実験が気候にどのような影響を与えるのかをデータを用いて説明することで、問題の全体像をより分かりやすく伝えることができます」
ガリーナ・サル二コワさん(ロシア・26):
「核をめぐる状況はますます複雑になっています。特にアメリカとロシアの新STARTが失効したことは大きな懸念です。私自身ロシア出身でもあり、動向を注意深く見ています。現在の緊張の中でも、核兵器を持つ国がこれ以上増えないことを望んでいます」
モーガン・スレサーさん(カナダ・30):
「若い世代には核の問題に関わり続けてほしい。彼らの声は非常に大きな意味を持っているからです。時間が経つほどその声の重みはさらに増していきます。核兵器は今も現実のものとして、私たちの世界に存在しています。だからこそ、若い世代がこの問題に関わり続けることが重要だと思います」
研究成果をまとめた報告書は今後、核兵器廃絶長崎連絡協議会のホームページで公開される予定です。