今年5月、イギリスで被爆体験講話を行った長崎県被爆者手帳友の会の朝長万左男会長(82)らが報告会を開きました。
朝長さんは2023年、世界の若者たちに核兵器廃絶への思いを広げる「ヒバクシャ・ミライ・プロジェクト」を立ち上げ、アメリカで約1000人の市民らと対話したほか、今年5月にはイギリスにも渡り、若者たちに、核兵器廃絶を訴えました。
朝長万左男さん(82):
「アメリカの学生はかなり詳しく核情勢を理解してますね。そして核兵器の結末は大変な結末だったということを知っていて、将来はアメリカも核兵器をなくさないといけないという意見の学生がほとんどでした。ところがイギリスの意見交換では、『イギリスはロシアが怖い』とロシアの核体制がやっぱり怖いんだと。被爆者ができる若い世代に対して、自分の体験を話すということは非常に重要で、やはり核兵器はいつかは人類は無くさないといけないということをイギリスの若い人たちが少し理解してくれたんじゃないかなと思うんですけれどもね」
朝長さんは、今年11月から12月にかけて、アメリカのワシントン州、ニューメキシコ州、ハワイの3都市を回り、被爆体験や核兵器廃絶の必要性を訴えるアメリカツアーの第2弾を予定しています。