1期4年の知事生活に別れを告げました。
大石賢吾知事(43)が任期満了に伴い退任しました。
県庁の幹部職員や県議ら拍手で迎えられた大石知事。
退任式では、時折目に涙を浮かべながら、感謝の気持ちを伝えました。
大石賢吾知事(43):
「一つひとつの施策を実現してきた取り組みについては、皆様方の力を借りてきて知事として、本当に感謝していましたし、心強く、そしてうれしく頼もしく見ていました。皆様方との4年間は私にとって、知事として本当に、本当に、かけがえのないものになっています。本当にありがとうございました」
初当選した4年前の2022年2月。当時39歳。現職としては全国最年少の知事誕生でした。コロナ禍の真っ只中。医師でもある大石氏は、就任直後から新型コロナ対策と経済との両立に奔走します。
就任8日後には、県と佐世保市が進める石木ダム建設現場へ。反対する地元住民らと面会しました。説明会を重ねてきましたが、住民との溝は埋まっていません。
2022年9月。計画から約半世紀。曲折を経て誕生した西九州新幹線の開業にも立ち合いました。しかし、新鳥栖~武雄温泉間のフル規格化は、佐賀と国の協議が進まず、実現のめどは立っていません。
時には鎧を身にまとい、地域の祭りに参加したり…。県内で開かれた「日本スポーツマスターズ2024」のPR動画に出演したりと、長崎の魅力を発信してきました。
一方、初当選した知事選を巡り、政治とカネの問題が県議会で追及されます。
大石賢吾知事(43):
「不正な行為を知事という職にあってやるわけがまずありません」
政治資金規正法違反などの疑いで刑事告発。しかし長崎地検は去年9月、「嫌疑不十分」で不起訴としました。告発人は検察審査会に申し立てましたが、検察審査会も去年12月、「不起訴相当」と議決。「処分を覆すに足りる証拠はない」と結論づけました。
退任式のあと、会見に臨んだ大石知事。任期中に一番印象に残っていることについて問われ、「災害」という言葉を口にしました。
大石賢吾知事(43):
「災害も多くありましたので、現場にできる限り早く行かせていただいて、現地の方のお話を聞いたり、そういった中でどうやれば、例えば赤潮であれば生産者の方々の思いを次につなげて、産地を守れるのかとか、これは一人でできることはありませんでしたけど、どの現場でもやはり、皆さんと力を合わせて会話をしながらやれたというのは、それぞれのできごとの中で思い出はたくさん残っています」
一方で、心残りなことは…。
大石賢吾知事(43):
「やり残したことはたくさんあるんですけれども、総合計画をしっかり新しい視点とか目標とか色んなものを盛り込んで、デザインも変え、何度もキャッチボールをしながら作り上げたが、本来はしっかり実現していくフェーズに移れたら良かったんでしょうけど、そこについては、新しい舵取りの元で実現されていくのだろうと期待をしている」
今後については…。
大石賢吾知事(43):
「今のところ、仕事も決まっていません。なので何も決まってないです。僕が長崎県の発展のために力を尽くしますと訴えたことについては、何ら気持ちにうそはありませんので、立場は変わりますけども、しっかり私に出来ることを、見つめながら取り組んでいきたいと思う」
そして、午後4時すぎ。知事室がある4階にも、エレベーターから降りた1階にも、花道には途切れることなく多くの職員が詰めかけ、大石知事との別れを惜しみました。
大石賢吾知事(43):
「この4年間、皆様と一緒に県政の発展に力を尽くせたこと、本当に僕は言葉では表せませんけど本当にありがたく思っています。僕自身が本当に迷惑をかけましたけど、どうか胸を張っていただいて、皆様がやったことは必ず長崎県の未来のためになると私は信じています」
大きな拍手で送られ大石知事は1期4年過ごした県庁を後にしました。
3月2日には平田研新知事(58)が初登庁します。