任期満了に伴う県知事選挙が告示され、現職と新人2人の三つどもえの戦いとなりました。立候補したのは届け出順に、いずれも無所属で、新人の平田研さん(58)、新人の筒井涼介さん(32)、現職の大石賢吾さん(43)の3人です。
無所属・新人 平田研候補(58):
「(政策を)スピーディーに実施していくために必要なものは経験、知識、ネットワーク、そして覚悟です。この4つが備わっていて初めて県民の皆様のために一番に役に立つ政策がどんどんスピーディーに実施されていく。そしてそれを出来るのは、私、平田研しかいません」
元副知事で新人の平田研さん58歳。出陣式には、「自主投票」となった自民党の一部の国会議員や県議、推薦する立憲民主党県連や国民民主党県連の県議ら主催者発表で約300人の支援者が集まりました。
平田さんは、物価高対策として国からの交付金を活用した小規模事業者への給付金支給を挙げました。このほか「長崎こども若者未来ファンド」の創設や県北振興を進める「県北知事室」の設置などを掲げています。
応援に駆けつけた鈴木長崎市長は、20日の時点では支持を明言していませんでした。
鈴木長崎市長:
「私は今、覚悟を決めてここに立っています。西九州新幹線の議論は前へ進んでいません、しかし平田研ならこの現状を打破できるんです。彼は必ずや、歴史に残る名知事になります」
無所属・新人 平田研候補(58):
「新幹線問題、長崎県にとって死活的です。この複雑な問題を熟知し、交渉力があり、そして調整力がある、こうしたリーダーでなければこの問題は解決しません」
無所属・新人 筒井涼介候補(32):
「県民の皆さんが『この長崎に住んでよかった』そう思ってもらえる長崎県をつくりたいんです」
政治団体「民主長崎県政をつくる会」が擁立した新人で、共産党県委員会常任委員の筒井涼介さん。立候補者の中で最年少の32歳です。
長崎市の鉄橋で行った出陣式には、推薦する共産党の関係者ら主催者発表で約100人が集まりました。
無所属・新人 筒井涼介候補(32):
「若い世代の皆さんが、特に苦しんでる。給料が低くてもう希望が持てない。そういう声を私も何度も聞いてきました。若者世代が、この長崎でも暮らしていい、そう思える実感を私はつくります」
若者支援として、県内で就職する人への就職支援金制度や、月1万円の家賃補助、県と佐世保市が建設を進める東彼・川棚町の石木ダムの工事中止などを訴えています。
無所属・新人 筒井涼介候補(32):
「まずは給料を上げる。中小企業を直接支援して、企業の皆さんが給料を上げやすくする。そして、働いている皆さんを応援していく、こういう政策、私が知事になったら実現します。川棚町川原地区でダム建設が進んでいます。そのダム建設のために今年、行政代執行して住民の人が追い出されるかもしれないんです。本当に県による人権侵害だと思うんです。私は県民の皆さんを置き去りにするような県民の願いを聞かないようなそういう長崎県を終わらせたい。県民の皆さんの願いがかなう県民の皆さんの生活最優先の長崎県つくってまいります」
無所属・現職 大石賢吾候補(43):
「私はこの4年間、長崎県の未来を変えるために新しいことにもチャレンジをしてきました。またこの積み上げてきたものをゼロに戻すということはあってはならないと私は思っています」
2期目を目指す、現職の大石賢吾さん43歳。18歳までの医療費助成制度の創設や保育士の処遇改善、農林水産物のトップセールスなどを実績に挙げ、最先端技術を活用した地域間格差のない教育支援や、国家戦略特区を生かしたドローンによる遠隔医療・遠隔教育の充実などを訴えています。
長崎市の魚の町公園で行った出陣式には、知事や農水大臣を務めた金子原二郎氏や、自主投票となった自民党の一部の国会議員や県議らも応援に駆け付け、推薦団体の県医師連盟や県農政連の関係者など、主催者発表で約600人が集まりました。
自民党・山本啓介参院議員(50):
「我々は堂々と自主投票のこの戦いを大石賢吾でやらせていただきます」
自身の政治資金問題にも触れ、「1円も不正なお金をもらっていない」と潔白を主張しました。
無所属・現職 大石賢吾候補(43):
「私は長崎県政を前に進めるため、ただそれだけのために県知事選挙に手を挙げました。決して何か自分の利益を上げようとか、お金をもらおうとか、そんなことは全くありません。長崎県の未来のために変えるべきものは変えていくと、今の時代に合った規制緩和をする、基準を見直す、そういう新しい社会の在り方を皆さんと皆さんの声を聞きながらつくっていく。この大石賢吾にもう一度長崎県政の舵取りを任せていただきたい」
県内の有権者数は21日現在、106万3413人。23日から、県内167カ所に期日前投票所が順次設置されます。
知事選は来月8日(日)投開票です。