任期満了に伴う来年2月の県知事選挙まであと2カ月余り。立候補予定者の準備が加速しています。
新人で元副知事の平田研氏(58)は、11月29日、長崎市内のホテルで後援会事務所の開所式を行いました。会場には約1200人が集まり、平田氏を推薦する自民党・立憲民主党・国民民主党の各県連の代表者や県議、諫早市・大村市など複数の市や町の首長らが出席。前知事の中村法道氏も姿を見せました。
自民党県連・加藤竜祥会長:
「これまで停滞をした長崎県を前に進めること。そのことが求められております。そのためには平田研知事を実現するしかないんです」
平田氏は人口減少や地域の医療福祉、交通などの課題を挙げ、「県民の意見を聞きながら一緒に進んでいく行政を目指す」「即戦力として役に立てることを誓う」と決意を語りました。
新人・平田研氏(58):
「大事なことは『真ん中を歩んでいく』ということだと思います。一部の業界の意見、一部の声の多い人の意見、そうじゃなくて県民のための最善の政策を選んでいく。これが真ん中を歩んでいくことだと思います。真ん中を歩んでいくために必要なことは、トップが信頼を得るということであります」「(知事選の課題は)やはり知名度ですね。平田研という名前は皆さんご存じでないので、とにかく名前を知っていただくために必死にやっていきたいと思っています」
この翌日、11月30日(日)。現職の大石賢吾氏(43)は、同じ会場で後援会決起大会を開き、支援者ら約1000人が集まりました。会場には県医師連盟や県建設業協会、県農政連盟など自民党を支持する業界団体の関係者や、大石氏を応援するため自民党を離党した元知事で、農水大臣などを務めた金子原二郎氏(81)が出席しました。
金子原二郎氏(81):
「西九州新幹線は本当に彼は真剣に取り組んできました。石木ダムも本当によくやってきました。実績があって仕事をやってきたから私は今回大石さんを皆さん方で応援して次の県政をやってもらおうということできょう集まったと思うわけでございます」
大石氏は、子育て政策の拡充や交流人口の拡大、農林水産物の国内外へのトップセールスなどの実績を強調。教育と子ども政策、県民所得の向上などを盛り込んだ新しい県の総合計画を策定し、県政を進めていきたいと決意を語りました。
現職・大石賢吾氏(43):
「今回は『県民党』として戦います。私は約束をします。大石は皆様の声を聞き、皆様と共に動き、皆様と共に長崎県民が誇れる長崎県を必ず、必ず、必ずつくります」「私は変わらずまっすぐ、しっかり長崎県政の発展のために、今後も全力でやっていきますので、それは変わらずにですね頑張っていきたいと思います」
知事選にはこのほか、新人で食品コンサルティング会社社長の宮沢由彦氏(58)も立候補を表明しています。